藤田伸二騎手が引退

JRA史上8位、現役5位となる通算1918勝を挙げている藤田伸二騎手が6日、騎手免許の取消願を提出したとJRAが明らかにした。
JRAから正式に発表されるのは7日以降となるが、6日の札幌7Rが最後の騎乗となった。
引退セレモニーなどは行わない。

突然の幕引きだったが、藤田騎手は数年前から「引退」を意識させる発言をしていた。
ここ数年は騎乗数、勝利数とも減り、モチベーションの低下も著書の中で触れていた。
自分なりの引き際を模索していたようで、6日の最後の騎乗を終えると、JRAに免許取消願を提出し、事実上の引退となった

引退の意思を固めていたことはごく一部の親しい関係者にしか知らされておらず、一報を聞いた騎手や調教師の多くは驚きの表情を見せていた。

藤田騎手はインターネット上で「騎手人生に終止符を打つことに決めました。沢山のファンの皆様に応援して頂いたことは私の財産でもあり、感謝の気持ちで一杯です」などとメッセージを残した。

1991年にデビューし、39勝でJRA賞最多勝利新人騎手に輝いた。
96年にはフサイチコンコルドに騎乗し、24歳という若さでダービージョッキーの称号を得た。
その後は2002年から6年連続で年間100勝をマークするなど第一線で活躍。G1、4勝を挙げたトランセンドとのコンビで、11年ドバイワールドCで2着に入ったのは記憶に新しい。

フェアプレー賞受賞は19回と史上最多で、優秀騎手賞の受賞者のうち制裁を受けなかった騎手に与えられる「特別模範騎手賞」に04年、10年と2度輝いた唯一の騎手でもある。
その一方で、06年には飲食店でのトラブルがもとで「3ヵ月の騎乗停止」処分を受けたこともあった。
騎手以外でも才能を発揮し、数々の著作を発表。
「騎手の一分」はベストセラーになった。

JRA通算1万5271戦1918勝で、重賞はG1の17勝を含む93勝。
5日の札幌2Rのジョルジュサンタが最後の勝利だった。
北海道の馬産地・新冠出身で、数年前からは家族とともに札幌に移り住んでいた。
北海道シリーズの最後に個性派ジョッキーが、静かにステッキを置いた。

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